医師紹介
中村 陽一 理事長
地域の皆さまにおかれましては、平素より当院とご懇意いただき誠にありがとうございます。
当院は一般及び療養型の計100床の病床を有しており、昭和62年開院以来地域の皆さまを中心にご利用いただいております。
最近では、すべての産業において仕事を効率化するために、各々に与えられた役割をそれぞれが担う時代になってきました。医療もその例外ではありません。当院は、いわゆる急性期病院で重篤な状態を乗り越えられた患者さまが、元気になり退院されるまでの期間や、継続的に栄養管理や呼吸管理を必要とする患者さまの療養を担っています。高齢化が進む医療の現場において、なくてはならない大切な役割だと自負しております。
目まぐるしく変化する医療行政に対して、柔軟に対応し続けることが、安定した病院の運営には不可欠となってきます。それらが結果として、患者さまに質の良い医療を提供し続けることに繋がるのではないでしょうか。患者さまからだけでなく、地域の先生方をはじめとした医療関係者の方々に信頼していただける病院へと成長できますよう、病院スタッフ一同日々研鑽して参りますので、引き続き相生病院を宜しくお願い申し上げます。
清水 泰夫 院長
平成29年4月1日より院長に就任しました。平成28年に病院の全面改装を行い、この時期に就任させていただき身が引き締まる思いがいたします。
当院は、昭和62年の開院以来“親切で丁寧な質の高い医療と介護を提供する”という基本理念のもと、地域の皆さまに貢献できるよう努力してまいりました。近隣の病院や診療所との連携を積極的にとりながら、それぞれの患者さまに、どうすれば最良の医療を提供できるかを常に考え、診療を行っています。
当院の積極的な取り組みのひとつとして、内視鏡による検査(上部消化管)があります。病気による経口での食事摂取が困難になった場合の胃瘻造設や交換も当院で対応しています。また、近年増加傾向にあるがんや肝硬変などによる終末期医療(ターミナルケア)についても力を入れて取り組んでいます。積極的に入院の受け入れを行い、スタッフ一丸となって最後まで満足いただけるよう日々励んでいく思いです。
今後、よりいっそう患者さまや家族の方々から、安心と信頼をいただける病院となるよう、職員一同一丸となって努力してまいりますので、どうかよろしくお願い申し上げます。
小畠 典子 医師
接遇という言葉を聞く機会が多くなっています。相手をもてなす、思いやりを持って接するという意味です。
外来初診であっても転院であっても、患者さまとその家族さまは病状の面での不安を持ち、またどんなスタッフがどんな対応をしてくれるのか、という不安も持ちながら来院されていると思います。診療面での対応はもちろんとして、「あいさつ」「言葉遣い」「身だしなみ」など、安心感を与えられる対応ができるように努力をしたいと思っています。
患者さまと接するとき、ひとりひとりにベストな治療を受けていただけるように心がけて関わっております。病名や病状のみにとらわれず、患者さまの性格や人柄、今までの生活、患者さまや家族さまの意思を尊重し、「何がその方にとって、もっとも良い選択になるか」に日々向き合っています。
女性ならではの視点…と言うと大仰ではありますが、私に出来る立場で患者さまに寄り添えるよう励んでまいりたいと思います。
木村 良紀 医師
私は内科医療全般に加えて、腎臓内科医としても基幹病院にて臨床医として研鑽を積んでまいりました。その一方で、大学院では臨床研究を学び博士号を取得し、また、ガイドライン作成といった診療指針にかかわる経験も積んでまいりました。
これからはこれらの経験を地域の皆様へと還元するとともに、患者さんの価値観にそった医療の提供、相談しやすい診療を心がけてまいりたいと思います。
ところで、新たな国民病と呼ばれている慢性腎臓病をご存じでしょうか。透析予備軍ともいわれるこの疾患は国民の高齢化に伴って高齢者では決して珍しくない病気となっております。慢性腎臓病は糖尿病や高血圧、心臓病などとも関連が深い病気です。
しかし、慢性腎臓病を専門的に診察する腎臓内科医はまだまだ人数が少ないのが現状です。私は多くの腎疾患、透析医療に携わってまいりました。腎臓の事で気になる事が御座いましたら遠慮なくお気軽にご相談いただければと思います。
部門紹介
看護科
私たちは「安心と笑顔、信頼できる看護を提供します」の理念のもと、患者さまや家族さまの思いをしっかり受け止め、安心して医療を受けていただけるよう考えております。看護師はもちろんのこと、看護補助(ヘルパー)とも一丸となり、シームレスな関係性を築き、分け隔てなく看護・介護が提供できるように日々努めます。
些細なことでも気付き、スタッフ間での徹底した情報共有を行い、安心と笑顔をいただけるように、ベテランから新人まで学べる場所を提供し、個々人のスキル及び部署として向上できるよう切磋琢磨しています。
これからも看護部の職員それぞれが協働することで地域医療に貢献できるよう、相生病院の看護・介護を提供してまいります。
薬局科
病院の薬剤師の仕事をご存知でしょうか。
ひとつは調剤業務です。処方箋の内容を確認し、重複や禁忌事項がないかなどをチェックし、ときには確認(疑義照会)したうえで調剤を行っています。もうひとつは薬剤管理指導業務です。入院中の患者さまの病室へ伺って、薬の説明や効果や副作用の兆候について確認をします。ほかにも薬の購入や在庫確認、品質の管理、専門職への情報提供など、薬に関する様々な業務に取り組んでいます。
体に良い影響も悪い影響も及ぼす薬のことだからこそ、安心して服用していただきたい。そんな思いで携わっています。安全でより効果的な薬物療法を患者さまに提供できるよう、日々努力を重ねていきたいと思います。
リハビリテーション科
理学療法士・作業療法士が在籍しており、入院中の患者さまや通所リハビリの利用者さま、老人ホームの入居者さまへリハビリテーションを提供しています。
病状や家庭環境などの状況は一人ひとり違います。その方にはどんなことが必要なのか、家族さまが何を望まれているのかなどを把握し、疾患によって低下した身体・精神機能の回復を目指した機能訓練を中心に、能力障害に対する基本動作訓練や日常生活動作訓練を行い、社会・自宅復帰へのお手伝いをさせていただきます。また、身体機能の維持や長期臥床などの活動量低下による、関節拘縮や筋力低下などの廃用症候群の予防を行います。
患者さまが地域や自宅に戻られても安心して生活ができるよう、一人ひとりに合わせたリハビリテーションを継続して提供できるよう努めてまいります。
検査科
臨床検査とは、病気の診断や治療、健康診断に使われている検査のひとつです。
大きくふたつに分けることができます。ひとつは患者さまから採取されたもの(血液、体液、尿、便など)を検査すること。もうひとつは、直接患者さまに触れて検査する心電図や肺機能などです。外来患者さまも入院患者さまも覚えがある検査ではないでしょうか。
これらの検査データは、患者さまのお身体の状態を知るうえで重要な役割を担っています。見た目ではわからないことも、数値によって「重篤化しているか?」「改善されているか?」を判断することができます。患者さまに不安なく検査に向かっていただき、迅速な報告を行っていけるよう努力してまいります。
放射線科
医師の依頼により各種画像検査の実施を担っているのが放射線科です。CT検査や超音波検査が該当します。
飲み込む力が弱った患者さまへの評価も行っています。経口摂取への希望をふまえ、嚥下造影などの検査などを用い、安全に食べていただけるかの判断を適切に行えるよう力を入れています。
患者さまの病態がより的確に把握できる画像情報を提供できるよう、これからも迅速に対応していきますのでよろしくお願いします。
医療事務課
患者さまが病気やケガでご来院した時、受付でまず対応させていただくのが私たち医療事務課(通称医事課)です。また、診療や検査を終えて、会計や処方箋をお渡しするなど、最後に患者さまと接するのも私たちです。お電話で問い合わせいただいた時も、まず対応するのはやはり私たちです。
なにごとも私たちがまずご案内するため、私たちの対応ひとつで当院の印象が左右されると自負しています。相生病院の玄関窓口として、患者さまに安心してご来院いただけるよう、常に笑顔で丁寧な対応を心掛けてこれからも接していきたいと思います。
栄養科
厨房という言葉通り、皆さまにお食事を提供することが第一の仕事です。栄養価計算した献立を栄養士が作成し、調理師が献立に基づいた調理を行いお食事になります。私たちは入院患者さま、通所リハビリの利用者さま、そして職員と昼食時で最大100食近くのお食事を作っています。「普通・キザミ・極キザミ・ミキサー・嚥下食」や「常食・軟菜食・減塩食・糖尿食・腎臓食・心臓食」など、患者さま個々に対応したお食事を提供しています。
お食事は生きる活力です。患者さまに少しでも多く食べていただけるよう、献立の内容や形態の工夫に取り組み、相生病院のお食事は美味しいと言ってもらえるよう頑張ります。
在宅支援部
平成24年より在宅支援病院として、患者さまが安心して在宅療養できる環境を提供するための取り組みに力を入れています。
最も重要な役割は、病状の管理です。毎月1回(必要に応じて2回以上)ご自宅や施設へ訪問診療を行い、緊急時には24時間対応で患者さまからの連絡対応を行っています。医療と福祉の連携の中心的存在となり、医療機関や介護事業所などと連携を図ることで、患者さまとその介護者さまが、病状や日常生活に不安なく安心して在宅で療養できるよう支援を行う部署になります。
在宅療養では医療と介護の連携が必要不可欠です。患者さまに関わる皆さまと連携を行い、不安のない在宅療養をお過ごしいただくよう尽力していきます。